タヌポンは何も知らないことを知りました
「タヌポンの利根ぽんぽ行」と題して、地元の神社などを訪れて、写真を撮って紹介しようと思ったとき・・・。
何も書けないことに「ハタッ」と気付いたタヌポン。
まず施設の名前が分かりません。
ようやく識った拝殿と本殿も、そのちがいが分かりません。
町史を見ても、堂宇って何?庚申塔?石祠ってどう読むの?道祖神はどうそしんって読んでいたし・・・。
神社のことなど分からないことばかり
お寺は、墓参りやお葬式、三回忌などの法事で比較的訪れる機会が多いように思います。
でも、神社は、初詣か厄払い、あとは神式の結婚式を望む人などしか縁のないところではないでしょうか。
お寺の設備も難しいものもたくさんあるのですが、神社にもいろいろ不思議なものがあります。
シンボルとも言える鳥居なども奇妙なものです。その名前の由来も皆さん、分かりますか?
とくに学校でも習わなかったし、だれも教えてくれなかったせいか、神社の設備など知らないことばかり。
難しそうな言葉など説明集がないと困るなあ・・・。
二拝二拍手一拝って知ってました?
そこで、狸の巻物
不思議なことに、調べてみるとさらに分からないことが増えてきます。でも、それは同時に、知りたいと思うことも増えるということでもあります。
それと併行して、探索の持ち物も、デジカメや地図に加えて、巻尺も増えました。さらにメモをとる小さなノートやボールペン、そしてそれらを入れるカバンも・・・。
こんなタヌポンと同様の「研究というほどではないけどちょっと知りたい」と思っている同好の人も多いのではないでしょうか?
そんな方に神社などに関する基本的な知識を集めてその概要をご紹介したらどうかと思いました。
それが、狸の巻物です。
探訪に必要な装備とか神社と寺院との比較も少ししてみたいと思っています。
ちょっと得意になれるかも
少し知っていると旅先で各地の名所旧跡を訪れたとき、
「おっ、ここは明神鳥居だな」とか、「ここは境内社がズラリ並んでいるね」とか、少し通ぶることができます。
それだけの効用しかありませんが・・・。
まあ、そのうえ本番ではすぐ名前を忘れてしまうものなんですけどね。
でもいままでとは少し見え方がちがってくるかも知れません。
(05/05/14)
本紹介へいくその前に以下の前提をお読みください
- これは、このサイトを読む皆さんが、神社を訪ねた際のほんの手助けをすることが目的の簡単知識集です。
- したがって、内容について正確を期する努力は当然いたしますが、日本の八百万の神々、あるいは皇室等のご研究をされる方にはご満足いただけるものではありませんので、ご了承ください。
- 筆者はどの宗教団体に属するものではないと同時に、どの教義にも敬意をはらい異論を唱えるものではありません。
- 解説の中に登場する神々の名称はいちばん短くて分かりやすいものを代表名としました。読みが同じで別漢字があるものは解説に必要な別名のみ紹介しました。また、「〜のかみ」、「〜のみこと」の双方の呼び方があるものは一般に多く呼ばれていると思うものを代表としますが、不明なときは「〜のかみ」で統一しました。漢字も「神」「命」「尊」と各種ありますが、代表的なもので表記しました。(これも文献ではまちまちで厳密なその差は分かりません。古事記と日本書紀での違いもあります。一般に神・命・尊の順に尊敬の大きさが異なる、というか実在が確かな人物になっていくようです)大国主命のように多くの別名があること自体が特徴の神はその主なものをいくつか紹介します。
- 神話の内容や神々の名は古事記・日本書紀ほかで異説等がありますが、ここでは古事記を中心としながらも混在して説明します。
- 神社の知識、神話等の解説にあたっては以下ほかを参考文献としましたが、筆者の推論も含んでいます。本ページの叙述に関してはあくまでも参考としてお読みください。
参考文献
- 倭国神話の謎(相見英咲著:講談社)
- 古事記(神野志隆光著:NHKブックス)
- 日本古代史と神々(上田正昭他著:学生社)
- 日本神道の秘義(山陰基央著:マネジメント社)
- 日本の神々と建国神話(志賀 剛著:雄山閣出版)
- 神道を知る本(そうよう企画編集:おうふう)
- 日本神道入門(本田総一郎著:日本文芸社)
- 神社の見方(外山晴彦:小学館)
- 日本の神社がわかる本(菅田正昭:日本文芸社)
- 神社辞典(白井永二・土岐昌訓:東京堂出版)ほか