タヌポンの利根ぽんぽ行 利根町の鎌倉街道−5

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利根町の鎌倉街道 目次


交差点1中央突破ルート

これを便宜上 ルート7 と呼びます。

交差点1をまっすぐ進むと・・・ある広場にたどり着きます。
そうですね、距離にすれば鎌倉街道入口から交差点1までの距離の3分の1くらいでしょうか。
たいした距離ではないのですが、道の左右には大樹が並んでいたり奥の深い竹林があったり、 そこにたどり着く前にも、もうひとつY字路もあったりして・・・。
ただやみくもに直進すると洞窟の深部に吸い込まれるような緊張感があります。
[→ 2015年、Y字路からH字路に変貌。新ルート 利根町の鎌倉街道−8 発見!]


そして、広場の中央に見えてきたのは、1基のお墓と大きな樹木の立った塚。
なんとも奇妙な空間。
そこが、利根町の鎌倉街道のメインスポットと呼べる場所でした。

ただし、この広場は、利根町の鎌倉街道の終点ではなく、
塚を越えたさらに先には、まだその奥が続いているだけでなく、
右方に枝分かれした道も発見しました。

その広場の先の地点をここでは便宜上、交差点2と呼ぶことにします。


鎌倉街道地図

鎌倉街道ルート7攻略・・・交差点1から交差点2まで

交差点1から真っ直ぐ前に

直進方向

中央突破の直進コースは、
その先がとても奥深いように
感じてしまいます。
ちょっとマラソンの直線コースのように。

果たしてこの先に
何があるのでしょうか。
直進といっても、
少し右にカーブしていますが・・・。

それほどの距離を歩くことなく、左手に少し開けたところに出ます。

Y字路

Y字路

こちらからは、ちょうどYの字を
逆さまにしたような分かれ道です。

この交差点から前に進むか、
左のほうに入ってみるか。

前に進むのは・・・
少し奥が深そうに感じます。

やはり左手のほうを先に
攻略しておきましょう。

2015年、新ルート発見!
前方右手の竹林背後に、
新たな道が開拓されました。
名付けて「哲学の小径」。
Y字路というより、むしろ、
H字路に変貌。この詳細は、
Y字路からH字路へ変化 参照。


左方に少し戻るような道

Y字路少し左に戻る Y字路少し左に戻る
Y字路少し左に戻る

ここは左写真のようにすぐに行止りになります。

とくに目を引くものは何もありません。

でもこの竹林をさらに掻き分けていけば・・・
何かが見つかるかも知れません。

が・・・。

やっぱり戻ることにします。

許可もとらず、鉈(なた)やロープなどの道具ももたず、
1人で進むなんて、「匹夫の勇」でしょう。

チャレンジしてみました!

昔の地図を手に入れ、やはりこの先になにかあるのでは、と思い調べてみることにしました。
すると、いやあ、探してみるものですね。竹藪の先になにかありそうです。これは、新発見になりそうです。
しかし、どうしていつも、こんな真夏の藪蚊ぶんぶんのときにこんな中に入ることになるんでしょう。
この日は防虫スプレーも枯渇して、しかも汗だく。あちこち歩き回ったあげくのへとへとでしたが、その甲斐も・・・

チャレンジ竹藪 チャレンジ竹藪そして発見

やっとの思いで、右上写真のところにたどり着きました。これがひょっとすると四社明神というものかも。それとも・・・
期待に胸ふくらませ、もう全身にまとわりつく藪蚊は黙殺し、重い自重で行く手遮る竹を踏み砕き、祠に近づきました。
以下、次号。ではなく、思いもよらなかったその結果は、→ 金刀比羅神社の祠2 (13/08/03 追記・13/08/02 撮影)


さて、さきほどのY字交差点に戻って・・・。

左手に大樹

Y字路付近の大樹

いままで来た道とは
ちょっと様子が違います。
左手に少し大きめの樹木が
何本か立ち並んでいます。

樹木の種類は分かりませんが、
桜ではないようです。
桜並木なら開花時は
見ごたえがあるでしょうが、
鎌倉街道には
合わないような気もします。
桜は、どうも人の手が加えられた、
という感じがするせいかも知れません。

さて、右手のほうというと・・・。

Y字路付近の大樹 Y字路付近の大樹

右手は竹林

右手は竹林

左の大樹に対して、右は竹林です。

なかなかいい雰囲気です。
でも、竹やぶのなかに、
入って行くのはちょっと。


→ この竹林背後に新ルート、
「哲学の小径」が開拓されました。
「岡雪庵の茶庭跡」などが判明。

右手は竹林
右手は竹林 前方になにかが
右手は竹林

少し進むと、前方に何かが・・・。

何でしょう?
もっと近づいてみましょう。

塚と墓

塚と墓

明らかに何かがあるのが分かります。

墓石のようなもの。

その背後には少し小高くなったところに巨木が立っています。

こういうところにお墓があるなんて。
いったいだれの墓なのでしょう。

碑文とかはいろいろ書いてありますが
判読できません。

背後の樹は神木のような・・・。

この塚はどういういわれのあるものなのでしょうか?

利根町の鎌倉街道のメインスポット

メインスポット
メインスポット
メインスポット
神木?

あとからわかったことですが、この地点が、
利根町の鎌倉街道の中心地といえそうです。
この大樹はやはりスダジイで、
樹高23m、幹周4m54cmで1本立ちのものとしては
利根町最大。 まさに鎌倉街道の主的な存在です。

→ データは利根タブノキ会による

また、大樹の下は、実は未盗掘の古墳なのだそうです。
お宝が埋められているかも知れませんね。

写真左をクリックすると大樹の上部拡大、
写真下は墓石の拡大となります。
この古墳の持ち主の縁故の墓、ということでしょうか?

→ 13/08/02 現在、このお墓は移動されたようです。

墓?

道祖神?

上記の墓碑消失とほぼ時期を同じくして、メインのスダジイの巨木右隣に小さな石祠が見つかりました。
正面内部は剥落している様子で何であるかは不明ですが、造立日が吉日となっているので墓碑ではないと思われます。

道祖神? 道祖神?右側面 道祖神?左側面

石祠の左側面は、「安永六酉十月吉日 願主 蜂谷五良兵衛」、右側面には「天保八酉六月吉日再建立」とあります。
安永6年(1777)10月、蜂谷氏によって建てられ、さらに天保8年(1837)6月に再建立されたものです。
道祖神ではないかと思われますが、このままではなんとも断定できません。

本体: 高56cm、幅45cm、厚25cm。台石: 高13cm、幅25cm、厚29cm。

メインスポットそばの大樹2本

大樹 大樹

さきほどの古墳の上に立っていたスダジイと見劣りのしない巨木です。
左は、樹高は33.5m、幹周3m98cmのケヤキ。
根元で幹が何本かに分かれているように見えますが、実は背後から見ると1本の樹であることが分かるそうです。

右はケヤキのすぐ奥にあります。何の樹か分かりませんがこれも大樹。
この樹のさらに奥が、以下の交差点2にとなります。

交差点2

さきほどの大樹からすぐのところ。
メインスポットを越えてほんの少し進むと、道は左右に分かれます。というより、T字路にちかいですね。
本筋は塚から少し左方ですが直進する道。もうひとつは右方へと曲がっていく道です。
つまり、ここが、第2の交差点とも言える場所になるわけです。

交差点2と立札

裏側になった立札が見えてきます。
立札の向いている先は右の方向。
裏側ということは?
右の奥からこちらに向かって
やって来るためのもの。
つまり、その奥は
行き止まりではないということです。

左というか直進方向には樹木の大きなツルが見えます。
そして、右方は明らかにその先に何かがありそうな立札が立った道。

さあ、どちらに行きましょうか。


(15/06/30・15/06/12・13/08/03・11/01/26・10/12/21・10/01/20・05/09/15 追記) (05/09/14) (撮影 15/05/30・15/05/27・13/08/02・09/03/27・07/05/26・07/05/05・05/05/02・05/02/26)


本コンテンツの石造物データ → 鎌倉街道5石造物一覧.xlxs (11KB)