神社にある一種の「門」とも言える鳥居。神と人間の俗界を分ける結界で、神の領域への入口を示すものが鳥居なのです。
しかし、なぜ鳥居というのか?その答えは・・・実は不明なのです。
以下、語源・由来には諸説あるようですが、結局、どんな学者の方も「これだ!」という根拠を見出していないのが現状です。
上記のような説がありますが、さてどれなのでしょうか?
鳥居は神社のシンボルのようなものですが、鳥居のない神社もあるかと思えば、いくつも鳥居がある神社もあります。
いくつかある鳥居は、入口から順に一の鳥居、二の鳥居、三の鳥居と呼ばれます。さすがに四の鳥居というのは聞いたことがありませんが、4つも鳥居をもつ大きな神社はあるのでしょうか?
余談)よく似たことばに一の酉、二の酉、三の酉なんてのがありますが、これは酉の市。十一月に酉の日が二回ある時は二の酉という市のことです。「お酉さん」といって東京、浅草などでは縁日が立つようです。
(05/07/14追記)
上の図は典型的な「明神鳥居」と呼ばれる種類の鳥居です。
鳥居という言葉は知っていても、その細部の名前など学校では習いませんから(少なくともタヌポンは)分かりませんよね。せいぜい柱ぐらい。それもほかに別の名前があるのかどうかも分かりませんから自信はないですね。
この図に記された「台輪」や「藁座」、また「亀腹」というものがない鳥居もあります。
藁座のあるなしではどうなのか分かりませんが、台輪のあるなしで鳥居の分類名が違ってきます。
それが次の項目で示した鳥居の分類方法です。
これによると、たとえば、 大平神社の鳥居 は「明神鳥居系」の中の「明神鳥居」ということになります。台輪がもしあれば「明神鳥居系」の中の「台輪鳥居」というふうに分類されます。
まずは、鳥居の上部の「笠木」と呼ばれる横柱が水平か「反り増し」という反りがあるかどうかを見てください。
反っていれば「明神鳥居系」、水平なら「神明鳥居系」。このように大きく2種類に分類できるのです。
(05/07/10再構成) 05/05/15)
以下が鳥居の簡単な見分け方ですが、 まず、「反り増し」があるかどうかで、左が「明神鳥居系」、右が「神明鳥居系」に分類できます。
重要なことは・・・
材質も木だけではなく石、コンクリートと様々、色も朱色や石のままの色、コンクリートの上に黄色で染め上げたものと色々。
要はほとんどの神社では、寄進者や職人の好みにより様々なものが自由に建造されているのです。
さて、さらなる分類ですが・・・。
「明神鳥居系」では・・・次に、縦の柱の数で分類。副柱があるものもそれが真横に並ぶか縦に支えるように付いているかでさらに分類できます。利根町の 蛟@神社門の宮 の朱色の鳥居はまさにこれが縦についた「両部鳥居」です。柱が2本だけのものも、中間部で真横に付いている「貫」の長さ、というよりそれが柱から両脇まで飛び出しているかどうかで分類されます。さらにそれも「山王鳥居」のように最上部に装飾性があるかどうかで再分類されます。
「神明鳥居系」では・・・「額束」のあるなしでまず分類ができます。「額束」のあるほうは次に「島木」のあるなしで、「額束」のないほうは「笠木」と「貫」が丸太状かそうでないかで分類できます。
このほか「住吉鳥居」や「唐破風鳥居」などこの図で表示されない例外や特殊な形の鳥居もいろいろあります。
(05/07/14追記) (05/07/10)